現代文の勉強法【問題集への取り組み方】
いったん現代文の勉強の進め方から離れて、参考書・問題集への取り組み方について書きます。
参考書・問題集の取り組み方を「質より量型」と「量より質型」に分けるとします。
「質より量型」の勉強がいきるのは、計算やリスニングなど、とにかく「慣れ」が占めるウェイトが大きい分野です。
一方、「量より質型」の勉強が要求されるのは、「慣れ」の要素がそれほど大きくなく、一問一問からできるだけ多くの知識をできるだけ深く得ていくことが必要な分野です。
そして、現代文は明らかに後者です。
現代文に限っては、いくら量をこなしたところで、一問一問の学習を深めることができなければ、ほとんど点数アップは望めません。問題集を山のようにこなしても、全く成果がない人を何人も見てきました。
現代文学習の鉄則は「一問を深めること」です。
1つの文章から得られることというのは、非常にたくさんあります。論の進め方、用語、背景知識・・・。
それらを最大限まで吸収しようとする努力が不可欠です。
具体的にどう勉強するかですが、知らない用語や知識は調べることを前提として、文章を読む回数を増やしてください。
10回読んでから問題解け!とか、そういう話ではございません。
2回ぐらい読んだら問題解いて○つけしていいですが、その後に、最低3回は読み返してください。
そして、必ず「音読」を行ってください。
日本語の文章の音読なんて小学生がやることだ・・・とか思われそうですが、これが案外効果があります。取り組んだ文章が自分の中に「残る」ようになります。
問題を解いていて「あ、このことはあの文章でも述べられていたな・・・」みたいに思うことが増えるのです。
この感覚は、学習プロセスの「ジャンルの網羅」において、極めて大きな意味を持ちます。
音読にあたっては、早口でつっかえずに最後まで読めるようになることを目指してください。1つの文章について、アナウンサーをちょっと早口にしたぐらいのスピードで読めるようにしていくとよいでしょう。