現代文の勉強法③【ジャンルの網羅】
では、続いて「ジャンルの網羅」について説明します。
ジャンルというのは、文字通り現代文において、テーマとされている事柄の分類のことです。言語、科学、芸術、政治、文化・・・いろいろあります。
しかし、無限にあるかというと、もちろんそんなことはありません。
というより、ジャンルはけっこう限られています。
実際、長年入試問題を研究されている予備校の先生は、毎年、入試問題を見るたびに
「また、この類(ジャンル)の文章か・・・」と思うそうです。
現代文のイメージとして、多種多様なテーマで、著者によって全然別のことを言ってるようなイメージがありますが、そんなことはないということです。
結構言ってることはカブってます。
なので、各ジャンルについて一定の知識を得て、どんなことが議論されているのかを知ってしまいさえすれば、「あ、またこの文章かよ」という感覚が得られるのです。
こうなれば、現代文でよくありがちな「得点が安定しない」という現象がほとんどなくなります。
得点が安定しないのは、自分の中にノーマークのジャンルがあるという証拠だからです。
さて、具体的にどうするか、ですがこちらの記事で述べたやり方で問題集をこなしてもらえば、それでOKです。
基本的に、それなりの著者が書いている問題集はジャンルはかぶらないように編集されています。
なので、3、4冊もこなせば、入試現代文で出題されうる文章のジャンルについては一通り網羅できます。
ただ、絶対条件は、一問一問を自分の中に残していくことです。
一回読んで丸つけして終わり!の勉強では、読んだ文章が自分の中に残ることはないし、それでは、絶対に成績は上がりません。
一問一問に対する学習濃度を最大限まで上げる、という意識を徹底して持って欲しいと思います。
以下、ジャンルの網羅に向いた問題集を紹介しておきます。