地方から東大へ!!東大生による東大合格勉強法ブログ

東大を含めた難関大に最短ルートで合格するための勉強法、ノウハウ、参考書等の情報を提供します。

現代文の勉強法②【方法論の習得】

現代文の勉強法の続きです。

現代文学習における第一プロセスの「方法論の習得」では、文字通り「文章の論理的な読み方」がいかようなものであるか、文章を読むに当たり、どこに着眼点を置くべきかを学んでいきます。

現代文が出来る人と出来ない人では、文章を読む時に意識するポイント、着眼点というものが大きく異なります。そして、この違いはそのまま点数の違いに反映されるのです。

現代文の対策として、なりふり構わず問題を解きまくる人がよくいます。そういう人に限って、労力の割にほとんど点数は上がりません。自分の間違った読み方でいくら演習を積んだところで読解力の向上は望めないからです。その意味で、私は現代文を学習するに当たり、「正しい読み方」を最初に知っておくことが極めて重要だといえます。

ただし、このステップにおいて、正しい方法論を完全に身につけろ、と言っているのでは、ありません。読み方を変えるというのは、そう簡単なことではありませんから。雰囲気、イメージをつかむ、といったニュアンスです。この段階で、論理的な正しい読み方がどのようなものであるかを知り、次の「ジャンルの網羅」のステップにおいて、その読み方を常に意識しながら演習をつむことで、自分のものとしていけばよいのです。

では、この段階でもちいる参考書を紹介しましょう。方法論と聞くと、すぐに頭に浮かぶのは「出口シリーズ」ですが、高校時代に彼の出している参考書の大半を試してみた経験から言って、うたい文句にあるほどの効果はありません。「驚異の現代文」を謳っていますが、彼の読解法が他の方法論と際立って異なっているなどということはなく、普通のことをさもすごいことかのように述べているだけです。

そこで、私がオススメするのは「現代文読解力の開発講座」(駿台文庫)です。

現代文読解力の開発講座 (駿台受験シリーズ)

現代文読解力の開発講座 (駿台受験シリーズ)

 

 家庭教師や塾講師として教える場合、東大をはじめとする難関大志望の生徒には、必ず最初にこの本に取り組んでもらいます。

出口シリーズのようなキャッチーな感じはありませんが、中身は非常にしっかりしており、文章を論理的に読み説くすべがわかりやすく述べられています。今のところ、方法論の習得という意味においては、これに勝る参考書は存在しません。問題数は少なめですが、これ1冊をしっかりとやりこめば、確実に「論理的な読み方がどんなものか」ということがつかめてきます。

次は「ジャンルの網羅」に進む前に、実際に参考書を使って現代文を勉強する際のコツ、注意点について述べます。

現代文の勉強法①

現代文の勉強法を解説していきましょう。
現代文は私が対策に最も苦労した科目のひとつでもあります。


私に限らず、現代文は一般的に「学習量が結果に反映されにくい科目」、もっとわかりやすく言えば、「がんばっても報われにくい科目」だと言われています。
そのためか、東大生でも現代文にほとんど時間をかけなかった、という人はけっこういます。

しかしながら私の経験からいえば、現代文の対策にほとんど時間をかけないというのは非常にもったいないです。
才能や読書経験の有無に依る部分が大きいとはいえ、ある程度の時間をかけて、正しい手順で対策しさえすれば、誰でも最低平均以上の得点は望める科目だからです。

実際、私も現役時の東大国語の得点は120点中48点というひどいものでしたが、一年間みっちり勉強したことで合格時には80点まで伸ばすことができました。

センター形式では一問以上間違うことはほとんどなくなりました。

さらに、必要な情報を本文中から抽出し、設問の要求に応じて、適切な形に再構成する、という現代文の思考プロセスに習熟したことで、他の論述系の科目にも好影響が出たように思います。


現代文学習は基本的に「方法論の習得」→「ジャンルの網羅」→「記述の訓練」という流れをとります。


次回、これがどういうことなのかを解説していきます。

はじめに~自己紹介~

はじめまして。くりすと申します。
現在、東京大学文科一類に在籍しております。

私は熊本県北部の小さな町の出身でして、公立高校から一年間の浪人を経て東大に入りました。
現役時は模試はほとんどE判定という状況であり、合格最低点に60点近く足りないという大惨敗に終わりました。
高校卒業後は上京し、予備校で一年間の猛勉強の末、得点を100点近く上げて合格、今に至っています。

私が東大に入ってから一年以上が経ち、自分が教える立場に立つようになって、改めて自分の合格までの軌跡というものを客観的に分析するようになりました。
今までの自分の勉強を振り返り、勉強法の成功例、失敗例を検証していくことで、私なりに東大を含む難関大に最短ルートで合格するためのベストな方法論というものが見えてきました。

このブログでは、実際に私の経験に基づいた効果的な勉強法、参考書、問題集の紹介を行っていきたいと思います。

本気で難関大を目指す方の役に立つように、できる限り有益な情報を発信していきたいと思いますので、応援よろしくお願いします。