地方から東大へ!!東大生による東大合格勉強法ブログ

東大を含めた難関大に最短ルートで合格するための勉強法、ノウハウ、参考書等の情報を提供します。

受験世界史の攻略法②【問題集演習】

世界史勉強法の続きです。

教科書を読みこんだ後は、問題集による演習を行いましょう。

ここで、教科書から得た知識を模擬試験等でド忘れすることのない程度まで定着させていきます。

インプットだけでは知識は簡単に抜けてしまうので、問題演習を通じて、一度頭に入った情報を意識的に検索して取り出す作業、つまり「アウトプット」が必要になるのです。

この段階を経れば、模試での得点も伸びて安定してきます。

ポイントは、問題を解いていてわからない時には、答えを見るのではなく、とことんまで教科書に答えを求めることです。

こうすることで、教科書の読み込みはより深まっていきます。

また、問題集に書いてあって、教科書にない情報は、積極的に教科書に書き込むことにより、情報の一元化を図りましょう。

これにより、学習自体を効率化できるばかりか、教科書を世界史学習における「最強のツール」にすることができます。

基本的に空いているスペースに書きこんでいけばOKですが、空きスペースを使い果たしたなら以前に紹介したようなポストイットのデカイやつを貼り付けていくとよいでしょう。

演習用の問題集としては、Z会の「はじめる世界史50テーマ」、「実力をつける世界史100題」がオススメです。

はじめる世界史50テーマ 新装版

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実力をつける世界史100題 増訂第2版

実力をつける世界史100題 増訂第2版

 

 

受験世界史の攻略法①【基本書学習】

世界史の勉強法を具体的に解説していきます。

第一ステップとして「教科書系参考書の読み込み+書き込みノートによる知識定着」を挙げましたが、世界史の学習の基本は「教科書にはじまり、教科書に終わる」です。

様々な参考書、問題集に取り組むことになっても、あくまで学習の基本は教科書だという意識を持ってほしいと思います。

ただ、いきなり教科書というのはけっこうしんどいものです。

なんか堅苦しいし、おせじにもわかりやすいとはいえないし・・・・

そんなわけで、学習初期段階では、わかりやすい説明がなされている教科書系の参考書で学習していくことをオススメします。

「ナビゲーター世界史B 1 」、「荒巻の新世界史の見取り図」がこの類として挙げられますが、個人的にはナビゲーター世界史を推します。

 

これならわかる!ナビゲーター世界史B 1 先史~中世ヨーロッパ史の徹底理解

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これならわかる!ナビゲーター世界史B 2 アジア史古代~18世紀の徹底理解

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これならわかる!ナビゲーター世界史B 3 近世の始まり~19世紀の徹底理解

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これならわかる!ナビゲーター世界史B 4 帝国主義~現代史の徹底理解

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荒巻の新世界史の見取り図 上 (東進ブックス 名人の授業)

荒巻の新世界史の見取り図 上 (東進ブックス 名人の授業)

 
荒巻の新世界史の見取り図 中 (東進ブックス 名人の授業)

荒巻の新世界史の見取り図 中 (東進ブックス 名人の授業)

 
荒巻の新世界史の見取り図 下 (東進ブックス 名人の授業)

荒巻の新世界史の見取り図 下 (東進ブックス 名人の授業)

 

こいつを読みこんでください。

目標は最低でも2周、欲を言えば3周をできるだけ短期間で反復してほしいと思います。

読む際のコツですが、1つのまとまりを読んだら、いったん教科書をふせ、どんなことが書いてあったのかを頭の中で想起する作業を行うと非常に効果的です。

これが起きて、誰が出てきた、それで、こうなった・・・というようなおおざっぱな感じで大丈夫です。

また、大事だと思う部分や理解しにくい部分は音読すると強く印象に残ります。

最初から細かい部分まで覚えるのはどうせ無理なので、大枠がつかめればいいや、と割り切ることも大切です。

また、読む中でわからない単語が出てきたら、用語集(山川出版のものなど)を使い、すぐに意味を調べて書きこんでいくことをオススメします。

さて、「読みこめ」とは言ったものの、ひたすら読む勉強というのは、予想以上に不毛感が漂います。

「これで本当に頭に入ってんのかな?」と不安になりますし。

そこで、書き込み式のノートを並行して使用します。

書きこみ教科書詳説世界史―世界史B

書きこみ教科書詳説世界史―世界史B

 

ひとまとまり読んで、頭に入った!と思えたなら、ノートに書き込んでアウトプットしましょう。

一応見ないでやって、覚えきれていないものは調べ、調べたものには印をつけておくようにすると、自分がどこが覚えきれていないかを容易に把握できます。

もちろん一回書きこんで覚えきれるはずはないので、1周目はノートにやるor2冊買うのが賢いでしょう。

こんだけでも、きちんとやれば世界史の学力は各段に向上します。

ポイントは、とにかく根気強く取り組むこと、そして、最初から完璧を求めないことです

受験世界史の攻略法【学習の進め方】

社会科系の科目は才能に関わらず、正しい勉強法で十分な時間をかけて対策を練れば、確実に高得点が狙えます。

地理については、データを読み取り、分析する能力、論理的思考能力のいかんにより、少量の勉強でも合格点が狙えるという面があるので、社会の科目の中では「才能」の占めるウェイトが大きいといえますが、日本史、世界史については、まさに上記のとおりです。

ただ、大変なのは暗記量が非常に多いこと、多量の暗記事項に埋もれて、全体像がつかみにくいことです。

この点を踏まえて勉強法を組み立てる必要があります。

東大、京大、一橋等の世界史の論述問題の攻略を最終目標とするのであれば、私は以下のような学習の流れが最適であると考えます。


教科書系参考書の読み込み+書き込み式ノートによる知識定着
 ↓

穴埋め式問題集 or 一問一答問題集による知識の定着+年号の暗記

 ↓

記述式問題集による論述の練習+問題に応じた教科書or教科書系参考書の読み込み


私は現役時に世界史の勉強に大失敗したので、その失敗経験も踏まえて勉強法を組み立てています。

このステップで学習していけば、確実に世界史で標準的な受験生に差をつけられるレベルには達します。

次回、各ステップの詳細、および使用参考書、問題集について解説します。

受験英語の勉強法~大原則~

英語の勉強法ですが、「単語がすべてだーーーー!!」とまでは言いませんが、
単語が英語学習初歩において、極めて重要であることは強調しても強調しきれません。

イヤ、まずは文法でしょ、という人もいますが、まあ、文法は学校の授業にまじめについていく程度で基礎は十分固まります。

単語は自分で強い意思をもって取り組まないと、学校とかで自然に身につくということはまずありえません。


だからこそ、単語を覚えきれているか、いないかで大きな差が生まれますし、ここが英語に限っていえば、合否の分かれ目であるともいえます。


私は、部活が忙しかったこともあり、高2の夏休みは「単語帳1冊を完璧にする!!」ことにすべてを捧げました。部活が終わると、学校の近くの塾へ行き、ひたすら単語を読みあげていました。英単語→意味、の順で、英単語を言うと意味が自然と口をついて出てくるまで、ひとつの単語を何十回もつぶやきました(周りで自習していた人には、そうとう迷惑だったでしょうが・・・)。

時間がかかるので、紙に書いたりはしませんでした。

とりあえず、見て意味がわかればOKと考えたのです。

この方法だと一日500単語とか進むことも可能(もちろん、全部完璧に覚えきれているわけではありません)なので、4日くらいで1周を終え、再び初めから2周目に入る・・・というサイクルを5、6周繰り返すと、単語帳の単語については、すべてスペルを見た瞬間意味が言える状態にまでなりました。

単語はとにかく、一回に進める量を極限まで増やし、どんどん反復していくことが最も重要だといえます。

夏明けには、難関大向けの駿台の模擬試験で英語の点数が120→180(200点満点)までアップ、校内順位初1位、東大A判定を成し遂げ、校内一斉単語テストでも、高2ながら受験生を押しのけ3位に入ることができました。

客観的な成績アップ以上に、難しい英文でも意味がわかるようになったことに感動し、英語を勉強するモチベーションが相当高まりました。

単語の暗記は非常に地味で、つまらないし、時間もかかりますが、今、単語の暗記で苦労している高校生には、その苦労の先では、大幅な成績アップ、ひいては、受験の栄冠が期待できるということを知っておいてほしいと思います。

ちなみに、英単語帳ですが、絶対コレがいい!というものはありません。私はターゲット1900を使いましたが、別にシス単やキクタンでも問題ないでしょう。ただ、速読英単語は、これ単体で単語暗記を目的に使用するのは避けた方がよいです。速単は「単語を覚えるための単語帳」である程度語彙力を磨いた後に読み込み用として使用することで、本当の効果を発揮します。 

システム英単語 (駿台受験シリーズ)

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[音声DL付] 改訂版 キクタン 【Basic】 4000 キクタンシリーズ

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改訂版キクタンAdvanced6000 (アルク学参シリーズ)

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DUO 3.0

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学習した知識を確実に残す『ポストイット記憶術』

浪人時代、私の部屋の壁はポストイットに占領されていました。


私は字が汚いので、きれいにノートを作り、それを見直して知識の定着を図るということがなかなかできず、どうやって知識を増やすかでずっと悩んでいました。


それを解決したのがこの方法です。


ある日、なにげなく書店で正方形の形のポストイット(ポピュラーな小さいヤツじゃなくて、鏡餅みたいな形で売られているヤツです)を購入し、それに覚えたい事柄を書いてそれをどんどん部屋の壁に貼り始めました。


そうすると、とにかく目に入る。気にせずにはいられないのです。


座っての勉強に疲れた時、立ち上がってポストイットを眺める。

寝る時は、部屋をぐるっと回ってポストイットを確認してから床につく。

朝起きたら、まず部屋を回ってポストイットを確認する。


そんでもって、覚えた!と思えるものはどんどん剝して束にして引き出しにしまっていく(たまにパラパラめくって復習するためです)。


これを繰り返していたら、それ以前には信じられないほど、どんどん知識を吸収することができました。

センターで800点を超えることができたのも、この方法のおかげでした。


まさにポストイットさまさまです。

 今になって考えると、この方法は非常に復習のハードルが低いです。

実際、電車でノートを開くのってけっこうエネルギー使いませんか。

そういうめんどくささがないんですよ。部屋を歩きまわって確認するだけです。

暗記で困っている方はぜひお試しください。

相当オススメです。

 

ポストイットは以下のような正方形サイズが小さすぎず、大きすぎず使いやすいと思います。 

ポストイット 付箋 ノート 超徳用 75x75mm 450枚 パステル CP-33SE

ポストイット 付箋 ノート 超徳用 75x75mm 450枚 パステル CP-33SE

 
ポストイット 付箋 強粘着 ノート 75x75mm 90枚x5個 蛍光 654-5SSAN

ポストイット 付箋 強粘着 ノート 75x75mm 90枚x5個 蛍光 654-5SSAN

 

 

現代文の勉強法【問題集への取り組み方】

いったん現代文の勉強の進め方から離れて、参考書・問題集への取り組み方について書きます。

参考書・問題集の取り組み方を「質より量型」と「量より質型」に分けるとします。

「質より量型」の勉強がいきるのは、計算やリスニングなど、とにかく「慣れ」が占めるウェイトが大きい分野です。

一方、「量より質型」の勉強が要求されるのは、「慣れ」の要素がそれほど大きくなく、一問一問からできるだけ多くの知識をできるだけ深く得ていくことが必要な分野です。

そして、現代文は明らかに後者です。

現代文に限っては、いくら量をこなしたところで、一問一問の学習を深めることができなければ、ほとんど点数アップは望めません。問題集を山のようにこなしても、全く成果がない人を何人も見てきました。

現代文学習の鉄則は「一問を深めること」です。

1つの文章から得られることというのは、非常にたくさんあります。論の進め方、用語、背景知識・・・。
それらを最大限まで吸収しようとする努力が不可欠です。

具体的にどう勉強するかですが、知らない用語や知識は調べることを前提として、文章を読む回数を増やしてください。
10回読んでから問題解け!とか、そういう話ではございません。
2回ぐらい読んだら問題解いて○つけしていいですが、その後に、最低3回は読み返してください。
そして、必ず「音読」を行ってください

日本語の文章の音読なんて小学生がやることだ・・・とか思われそうですが、これが案外効果があります。取り組んだ文章が自分の中に「残る」ようになります。

問題を解いていて「あ、このことはあの文章でも述べられていたな・・・」みたいに思うことが増えるのです。

この感覚は、学習プロセスの「ジャンルの網羅」において、極めて大きな意味を持ちます。

音読にあたっては、早口でつっかえずに最後まで読めるようになることを目指してください。1つの文章について、アナウンサーをちょっと早口にしたぐらいのスピードで読めるようにしていくとよいでしょう。

現代文の勉強法③【ジャンルの網羅】

では、続いて「ジャンルの網羅」について説明します。

ジャンルというのは、文字通り現代文において、テーマとされている事柄の分類のことです。言語、科学、芸術、政治、文化・・・いろいろあります。

しかし、無限にあるかというと、もちろんそんなことはありません。

というより、ジャンルはけっこう限られています。

実際、長年入試問題を研究されている予備校の先生は、毎年、入試問題を見るたびに
「また、この類(ジャンル)の文章か・・・」と思うそうです。

現代文のイメージとして、多種多様なテーマで、著者によって全然別のことを言ってるようなイメージがありますが、そんなことはないということです。

結構言ってることはカブってます。

なので、各ジャンルについて一定の知識を得て、どんなことが議論されているのかを知ってしまいさえすれば、「あ、またこの文章かよ」という感覚が得られるのです。

こうなれば、現代文でよくありがちな「得点が安定しない」という現象がほとんどなくなります。

得点が安定しないのは、自分の中にノーマークのジャンルがあるという証拠だからです。

さて、具体的にどうするか、ですがこちらの記事で述べたやり方で問題集をこなしてもらえば、それでOKです。

基本的に、それなりの著者が書いている問題集はジャンルはかぶらないように編集されています。

なので、3、4冊もこなせば、入試現代文で出題されうる文章のジャンルについては一通り網羅できます。

ただ、絶対条件は、一問一問を自分の中に残していくことです。

一回読んで丸つけして終わり!の勉強では、読んだ文章が自分の中に残ることはないし、それでは、絶対に成績は上がりません。

一問一問に対する学習濃度を最大限まで上げる、という意識を徹底して持って欲しいと思います。

以下、ジャンルの網羅に向いた問題集を紹介しておきます。

現代文と格闘する (河合塾シリーズ)

現代文と格闘する (河合塾シリーズ)

 
入試現代文へのアクセス 基本編 (河合塾シリーズ)

入試現代文へのアクセス 基本編 (河合塾シリーズ)

 
入試現代文へのアクセス 発展編 (河合塾シリーズ)

入試現代文へのアクセス 発展編 (河合塾シリーズ)

 
入試現代文へのアクセス 完成編 (河合塾シリーズ)

入試現代文へのアクセス 完成編 (河合塾シリーズ)

 
読解現代文問題集 難関大編

読解現代文問題集 難関大編

 
入試精選問題集 7 現代文 4訂版 (河合塾シリーズ)

入試精選問題集 7 現代文 4訂版 (河合塾シリーズ)